我輩はネコである

ネコがXboX360のゲームをレビューしたりプレイ日記つけたりします。中の人などいません。多分。

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OBLIVIONプレイ日記 その11



前回までのあらすじ

『暁の道』四巻を入手するため、脳筋ブレイズと共に下水道へ潜入するネコさん
はたしてそこで待つものは……


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ボーラスに案内されてついたのは、路地裏にあるマンホールだった。

帝都地下に、網のように張り巡らされている下水道。そのどこかに、暁の教団員が潜伏しているという。今回のミッションは、その相手と接触、敵本拠地の場所を探るため、『暁の道』第四巻を入手するのが目的だ。



「行くぜブラザー、俺に付いてきな!」


「はいはい……」



やけにテンションが高い隠密ブレイズの後に続き、下水道へと歩を進める。

薄暗い下水道は、本来ならネコさん得意のスニーク戦法が活かせる戦場だが、隠密のはずのボーラスには、忍び足で歩くという発想すらないようだった。

それどころか、ゴブリンや蟹を見つけるや、雄たけびを上げて突撃してしまうのだから始末に負えない。

ホントにこいつブレイズの隠密なのか

そういや皇帝が暗殺された時も、防御に有利な最奥の小部屋を飛び出して広間で迎撃戦した挙句、ド素人&得体の知れないネコさんに皇帝護衛を任せるなど、プロとは思えない不手際が目立った。

ひょっとしたら、あまりに使えないので実戦部隊から左遷されたのかもしれない

そんなことをネコさんが考えていると、脳筋はある扉の前で立ち止まった。





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「ここだ。テーブルなんざ誰が置いたのか不思議だったんだが、まさか敵の根城だったとはな!



いや調べようよそれが仕事でしょうがアンタ

と、いう言葉が喉の奥まで上がってきたが、ボーラスがやけに真剣な表情をするので、ネコさんはそれをぐっと飲み込んだ。



「よし、敵との会合には俺が行く。お前は万一に備えて、上から援護してくれ」


「はあ……」


「……聞いてくれブラザー。俺はここで死ぬかもしれない」


「え……」


「俺たちはなんとしても、本を手に入れなきゃならない。俺が死んだら、後は頼むぜブラザー」



言って、彼は苦く笑い、こちらに親指を立てて見せる。

ネコさんは急に、この男が好きになった。

脳は若干筋肉質だが、彼は彼なりに、皇帝を死なせた責任を感じているのだろう。

その職務が要求するところには、少し単純過ぎる気もするが、自分の責任を、命をかけて果たそうとするその姿勢には、愚直であるがゆえに好感が持てた。



「……いや、敵との接触は我輩がやるッス。あんたには援護をして欲しいッス」


「ブラザー!?」



アミュレットを盗まれた責任を無関係な部外者に押し付けて、自分は砦にヒキコモリな無能ハゲより、彼のような男のほうが、何倍も生き残る価値がある。

それにだ


「あんたになら、背中を任せられるッス。たのんだッスよ、『兄弟』」


ポン、と彼の肩を叩いて、ネコさんは扉へ向かった。

向かいながら、奇妙な不快感を感じている自分に気づく。

ボーラスを死なせたくないという感情はある。が、自分を動かしたのが、それだけではないのも確かだった。

微妙な敵との駆け引きを、彼よりは自分のほうが上手くやれるだろうという、それは冷徹な計算だった。

といって、確実にやれるかというと自信がない。今からでも彼に任せたほうが――いや、一度言ったからには取り消すことも――ああ、糞。なんで我輩はこう――

要するに、だ。

本質的に臆病なネコさんは、ボーラスの健気と、良い意味での単純さを羨望しているのだった。




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扉をくぐり、メモの指示通り席に着くと、真っ赤なローブを着た怪しい男が近づいてきた。

間違いない、「暁の教団」団員だ。

ネコさんは、嫌な汗が背中に吹くのを感じた。元々、腹芸は得意じゃない。



「お前がそうか。お前は、メェルーンズ・デイゴン様に選ばれし者への、仲間入りを望むのだな?」



メェルーンズ・デイゴン。破壊のデアドラ神。世界を滅ぼす悪鬼にして羅刹。

ネコさんとしては、そんなものと伍するくらいなら、ネズミとラインダンスでも踊ったほうがよほどマシなのだが、とりあえず無言で頷いておいた。

相手は、そんなネコさんの内心には気づかず、満足げな顔で言葉を続けてくる。



「暁への道は厳しいが、その褒美は……」



相手が、そこまで言ったところだった。



Come on! You never take me down!!



大音声を発して、ボーラスが頭上から駆け下りてくる!……って、ええっ!?



「き、貴様らっ……!」



あ、ヤバ。

とりあえず、腰のモノを抜きかけた目の前の男を、横から叩き伏せて黙らせる。

ほどなくして、周囲は静寂に包まれた。





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気づけば、同じ服装の男達が3名、床に伏している。

どうも、周囲に隠れていた「敵の援護役」と、ボーラスが鉢合わせした結果らしい。

とりあえず彼は無事らしく、ネコさん自身もケガはない。

それはいいのだが――



「……どうするんッスか、また皆殺しにしちゃって」



死体は黒幕や情報をしゃべらない。

幸い、第4巻は最初の男が懐に持っていたから入手できたが、もし敵がもう少し用心深くて、宝物をあっさり見せないようなタチだったら――



「……どうするつもりだったんスか?」


「さあ? まあ、いいじゃないかブラザー 目的のブツは手に入った。それで俺には十分さ。ハハハハハ!
 おまけに、クソ共を三匹も始末してやった! いい気味だ! ハハハハハ!」



ボーラスは上機嫌で、軽く手を振ると、祝杯をあげると言って去っていった。多分、帝都のあの店だろう。

ネコさんは彼の背中を見送ると、慨嘆した。

ああ、

彼のように――単純であることは、おそらく素晴らしいのだろう。

まあその、ああ、つまり――彼自身にとっては素晴らしいのだろうが――


周りの人間が、あまりに気疲れしすぎてしまうのだ。


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OBLIVIONプレイ日記 | コメント:6 | トラックバック:1 |
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この記事のコメント

猫さん、こんにちは。
今回は、なんか深いですねぇ。
自分がプレイしたときは(まだオブ始めたばかりで戦闘も慣れてなかったので)
Baurusがドンドン斬り進んでいく後ろ姿に
「なんて頼もしいんだ、この人~」と単純に思ってました。
「背中はお前に任せたぜ!」って言われてちょっと感動したり。
でも、猫さんの記事読んでたら、穏便にすむかもしれないところを、
脳筋で突っ込んでいく困った人に思えてきてしまった\(-o-)/
2007-12-06 Thu 07:06 | URL | Kemo #AsKwehRQ[ 編集]
>「Come on! You never take me down!!」
コレほんとゲーム中ビックリした。
何だよ密談台無しだよ!って思ったけど
私も結果オーライ主義だったので良かった。
ホントはあんまり良くないけど。
2007-12-06 Thu 18:09 | URL | タクミ #sSHoJftA[ 編集]
>Kemoさん
猫はシンプルなものが好きなのです。
多分、人間としては凄くいい人なんですよボーラスは。イメージとしては猟犬。若干、スタンドプレー過ぎるけど。

>タクミさん
ゲーム上仕方ないのかもしれないけど、話し合いとか取引とか、そういう問題解決の視点がゴッソリ欠けていますこの世界。
ピズさんじゃないけど、「敵かどうかは殺してから考えろ」ですもんねぇ……
2007-12-06 Thu 21:18 | URL | 39式猫戦車 #HHMVpqjU[ 編集]
おおー、隠密マスター、何かかっこいいですね(’ワ’)
やっぱり時代は脳筋ですよ!(え?
私は本編まだ放置中なのですが、ブレイズ、ちょっとだけ入ってみたくなりました(・▽・)
Come on! You never take me down!!・・・密談中じゃなくて、ネコさんがピンチの時だったら、すっごいカッコよかったのに、惜しい(>x<)!
2007-12-07 Fri 01:07 | URL | れら #/3WEEAIQ[ 編集]
このボーラス、明らかにこっちが会話中に張り裂けんばかりの怒号を上げますからね…
2007-12-07 Fri 22:14 | URL | 月レヴィ #-[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
2013-02-04 Mon 16:07 | | #[ 編集]

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2012-10-24 Wed 01:28
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