我輩はネコである

ネコがXboX360のゲームをレビューしたりプレイ日記つけたりします。中の人などいません。多分。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

OBLIVIONプレイ日記 その11



前回までのあらすじ

『暁の道』四巻を入手するため、脳筋ブレイズと共に下水道へ潜入するネコさん
はたしてそこで待つものは……


PA0_0118.jpg





ボーラスに案内されてついたのは、路地裏にあるマンホールだった。

帝都地下に、網のように張り巡らされている下水道。そのどこかに、暁の教団員が潜伏しているという。今回のミッションは、その相手と接触、敵本拠地の場所を探るため、『暁の道』第四巻を入手するのが目的だ。



「行くぜブラザー、俺に付いてきな!」


「はいはい……」



やけにテンションが高い隠密ブレイズの後に続き、下水道へと歩を進める。

薄暗い下水道は、本来ならネコさん得意のスニーク戦法が活かせる戦場だが、隠密のはずのボーラスには、忍び足で歩くという発想すらないようだった。

それどころか、ゴブリンや蟹を見つけるや、雄たけびを上げて突撃してしまうのだから始末に負えない。

ホントにこいつブレイズの隠密なのか

そういや皇帝が暗殺された時も、防御に有利な最奥の小部屋を飛び出して広間で迎撃戦した挙句、ド素人&得体の知れないネコさんに皇帝護衛を任せるなど、プロとは思えない不手際が目立った。

ひょっとしたら、あまりに使えないので実戦部隊から左遷されたのかもしれない

そんなことをネコさんが考えていると、脳筋はある扉の前で立ち止まった。





PA0_0117.jpg





「ここだ。テーブルなんざ誰が置いたのか不思議だったんだが、まさか敵の根城だったとはな!



いや調べようよそれが仕事でしょうがアンタ

と、いう言葉が喉の奥まで上がってきたが、ボーラスがやけに真剣な表情をするので、ネコさんはそれをぐっと飲み込んだ。



「よし、敵との会合には俺が行く。お前は万一に備えて、上から援護してくれ」


「はあ……」


「……聞いてくれブラザー。俺はここで死ぬかもしれない」


「え……」


「俺たちはなんとしても、本を手に入れなきゃならない。俺が死んだら、後は頼むぜブラザー」



言って、彼は苦く笑い、こちらに親指を立てて見せる。

ネコさんは急に、この男が好きになった。

脳は若干筋肉質だが、彼は彼なりに、皇帝を死なせた責任を感じているのだろう。

その職務が要求するところには、少し単純過ぎる気もするが、自分の責任を、命をかけて果たそうとするその姿勢には、愚直であるがゆえに好感が持てた。



「……いや、敵との接触は我輩がやるッス。あんたには援護をして欲しいッス」


「ブラザー!?」



アミュレットを盗まれた責任を無関係な部外者に押し付けて、自分は砦にヒキコモリな無能ハゲより、彼のような男のほうが、何倍も生き残る価値がある。

それにだ


「あんたになら、背中を任せられるッス。たのんだッスよ、『兄弟』」


ポン、と彼の肩を叩いて、ネコさんは扉へ向かった。

向かいながら、奇妙な不快感を感じている自分に気づく。

ボーラスを死なせたくないという感情はある。が、自分を動かしたのが、それだけではないのも確かだった。

微妙な敵との駆け引きを、彼よりは自分のほうが上手くやれるだろうという、それは冷徹な計算だった。

といって、確実にやれるかというと自信がない。今からでも彼に任せたほうが――いや、一度言ったからには取り消すことも――ああ、糞。なんで我輩はこう――

要するに、だ。

本質的に臆病なネコさんは、ボーラスの健気と、良い意味での単純さを羨望しているのだった。




PA0_0116.jpg






扉をくぐり、メモの指示通り席に着くと、真っ赤なローブを着た怪しい男が近づいてきた。

間違いない、「暁の教団」団員だ。

ネコさんは、嫌な汗が背中に吹くのを感じた。元々、腹芸は得意じゃない。



「お前がそうか。お前は、メェルーンズ・デイゴン様に選ばれし者への、仲間入りを望むのだな?」



メェルーンズ・デイゴン。破壊のデアドラ神。世界を滅ぼす悪鬼にして羅刹。

ネコさんとしては、そんなものと伍するくらいなら、ネズミとラインダンスでも踊ったほうがよほどマシなのだが、とりあえず無言で頷いておいた。

相手は、そんなネコさんの内心には気づかず、満足げな顔で言葉を続けてくる。



「暁への道は厳しいが、その褒美は……」



相手が、そこまで言ったところだった。



Come on! You never take me down!!



大音声を発して、ボーラスが頭上から駆け下りてくる!……って、ええっ!?



「き、貴様らっ……!」



あ、ヤバ。

とりあえず、腰のモノを抜きかけた目の前の男を、横から叩き伏せて黙らせる。

ほどなくして、周囲は静寂に包まれた。





PA0_0115.jpg






気づけば、同じ服装の男達が3名、床に伏している。

どうも、周囲に隠れていた「敵の援護役」と、ボーラスが鉢合わせした結果らしい。

とりあえず彼は無事らしく、ネコさん自身もケガはない。

それはいいのだが――



「……どうするんッスか、また皆殺しにしちゃって」



死体は黒幕や情報をしゃべらない。

幸い、第4巻は最初の男が懐に持っていたから入手できたが、もし敵がもう少し用心深くて、宝物をあっさり見せないようなタチだったら――



「……どうするつもりだったんスか?」


「さあ? まあ、いいじゃないかブラザー 目的のブツは手に入った。それで俺には十分さ。ハハハハハ!
 おまけに、クソ共を三匹も始末してやった! いい気味だ! ハハハハハ!」



ボーラスは上機嫌で、軽く手を振ると、祝杯をあげると言って去っていった。多分、帝都のあの店だろう。

ネコさんは彼の背中を見送ると、慨嘆した。

ああ、

彼のように――単純であることは、おそらく素晴らしいのだろう。

まあその、ああ、つまり――彼自身にとっては素晴らしいのだろうが――


周りの人間が、あまりに気疲れしすぎてしまうのだ。



スポンサーサイト

テーマ:オブリビオン - ジャンル:ゲーム

OBLIVIONプレイ日記 | コメント:6 | トラックバック:1 |
| HOME | NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。